私の師匠、「佐々木 勝」先生。
千葉県市川市「菓匠 京山」の社長です。
老舗ではなく、初代創業ですが、
確固としたブランドを確立し、多くのお客様に愛されています。
また、その高い技術と人柄に魅了されて、全国からたくさんの弟子が集まっています。
厳しい指導で有名ですが、逆に弟子はそれを求めます。
私がお世話になったときで10名。
現在でも9名の弟子が集っています。
一緒に汗を流した仲間は、大変な財産です。
私が「京山」に入門した理由。
・はじめて訪れたのは夏。食べた和菓子は「水羊羹」
美しい色と、はかない口溶け、ほのかな甘味。
あんまり美味しくて、衝撃を受けました。
今まで食べたどの和菓子店のものより美味しかった。
・時はバブル絶頂の平成4年。
繁盛しているにもかかわらず、機械化を拒み、ひたすらに手作業にこだわっていた。
・弟子の多さにも驚きました。北は北海道から、南は大分まで。
師匠の技術の高さ、魅力を証明しているかのようでした。
・多彩な商品構成。
京都の名店は、「上菓子屋」「餅屋」に別れていて、両方手掛ける店は皆無。
しかし群馬で和菓子屋をやる以上、京都で「生菓子」だけ修行をしても不安。
京山では、毎月10種類以上の生菓子の他に、
団子・豆大福・どら焼まであります。
焼き菓子ギフトも多彩。
しかも総じて質が高く、味も良い。
総合力のある和菓子店だと思いました。
・個人的な話しですが、
当時、私は「一般旅行業務取扱主任者」という資格を取り、
海外旅行専門のツアーガイドになろうかと、悩んでいました。
企業から就職の内定も頂いていました。
家業は、数年働いてからでも良いかな〜・・・と。
バカ正直な私は、「ココゾ」という和菓子店では、
面識もないのに、いちいち身の上相談をしていたのですが、(笑い)
京山では一喝。
「和菓子の世界は、とても奥が深いものです。
生半可な気持ちでは、身につかないどころか、お客様に対しても失礼です。
他に好きなことがあるんだったら、好きなことをとことんやりなさい。
私は菓子作りが好きだから、とことんやっています。
もし、私の息子が同じ悩みを持っていたら、私は家業を継がせません」
あまりにも明快な解答。
(私は7人の店主に、同じ質問をしましたが、ここまで明快に答えたのは師匠1人)
この瞬間、師匠にするならこの人しかいないと思いました。 |