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店主徒然日記 Master's Diary 店主が綴った何気ない一日。日常にある微笑庵の姿をご覧ください。 写真'紫福' 店主徒然日記
店主徒然日記
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3月21日
【佐々木 勝 A】

■師匠「佐々木 勝」先生 略歴

昭和20年 北海道松前郡生まれ

昭和36年 北海道小樽市 高山菓子舗

        和菓子業界の名匠・高山良介氏に弟子入り

        5年間の基礎修行

       (一言)すべてにおいて師匠以上の人と会ったことはない

昭和41年 上京

        世田谷区「菓心たちばな」入社

        業界の出世頭・橘順三社長より、経営を学ぶ

       (一言)橘さんのお陰でお店を持てたと思います

昭和43年 赤坂「塩野」入社

        高橋十一社長のもと、菓子作りに専心する

        卓越した技術・仕事ぶりが認められ、最年少で工場長をつとめる

       (一言)今も塩野流の和菓子を多く作っています

昭和48年 横浜「新月」工場長

昭和49年 市川「松月堂」工場長

昭和51年 『菓匠 京山』 開店

        店名の命名は荒木元彦氏

昭和58年 店舗拡張

昭和60年 挿絵画家・今村恒美先生と出会う

        多数の商品のパッケージをデザイン頂く

        手提げ袋の「花舞鳥歌」の書も今村先生の揮毫

平成4年  「富浜店」 開店

平成7年  「ポニー店」 開店

同年     浦安「シェラトンホテル」にて創作和菓子展『和菓子と歩む心』開催

■主な役職

日本菓業振興会 副会長

東京製菓学校 和菓子実技講師

日本菓子専門学校 和菓子実技講師

東京都和生菓子組合 講師

明治神宮菓道敬神会 理事

■代表銘菓

武蔵鐔

鴨場の月

常夜燈

その技術・人柄に魅せられ、

全国から弟子入り志願者があとをたたない

多数の和菓子店の経営・技術指導の実績あり

 

  『菓匠 京山』 富浜店

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3月2日
【佐々木 勝 @】

私の師匠、「佐々木 勝」先生。

千葉県市川市「菓匠 京山」の社長です。

老舗ではなく、初代創業ですが、

確固としたブランドを確立し、多くのお客様に愛されています。

また、その高い技術と人柄に魅了されて、全国からたくさんの弟子が集まっています。

厳しい指導で有名ですが、逆に弟子はそれを求めます。

私がお世話になったときで10名。

現在でも9名の弟子が集っています。

一緒に汗を流した仲間は、大変な財産です。

私が「京山」に入門した理由。

 ・はじめて訪れたのは夏。食べた和菓子は「水羊羹」

  美しい色と、はかない口溶け、ほのかな甘味。

  あんまり美味しくて、衝撃を受けました。

  今まで食べたどの和菓子店のものより美味しかった。

 ・時はバブル絶頂の平成4年。

  繁盛しているにもかかわらず、機械化を拒み、ひたすらに手作業にこだわっていた。

 ・弟子の多さにも驚きました。北は北海道から、南は大分まで。

  師匠の技術の高さ、魅力を証明しているかのようでした。

 ・多彩な商品構成。

  京都の名店は、「上菓子屋」「餅屋」に別れていて、両方手掛ける店は皆無。

  しかし群馬で和菓子屋をやる以上、京都で「生菓子」だけ修行をしても不安。

  京山では、毎月10種類以上の生菓子の他に、

  団子・豆大福・どら焼まであります。

  焼き菓子ギフトも多彩。

  しかも総じて質が高く、味も良い。

  総合力のある和菓子店だと思いました。

 ・個人的な話しですが、

  当時、私は「一般旅行業務取扱主任者」という資格を取り、

  海外旅行専門のツアーガイドになろうかと、悩んでいました。

  企業から就職の内定も頂いていました。

  家業は、数年働いてからでも良いかな〜・・・と。

  バカ正直な私は、「ココゾ」という和菓子店では、

  面識もないのに、いちいち身の上相談をしていたのですが、(笑い)

  京山では一喝。

  「和菓子の世界は、とても奥が深いものです。

  生半可な気持ちでは、身につかないどころか、お客様に対しても失礼です。

  他に好きなことがあるんだったら、好きなことをとことんやりなさい。

  私は菓子作りが好きだから、とことんやっています。

  もし、私の息子が同じ悩みを持っていたら、私は家業を継がせません」

  あまりにも明快な解答。

  (私は7人の店主に、同じ質問をしましたが、ここまで明快に答えたのは師匠1人)

  この瞬間、師匠にするならこの人しかいないと思いました。  

  『花いちご』 さくら餅の皮で苺をやさしく包みます。

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3月1日
【あるお節句の1日】

昨日は、桃の節句のご注文がたくさんありました。

仕事を始めたのは深夜1時。

出来立ての美味しさをお届けしたくて、

職人は深夜から作り始めます。

 さくら餅(焼皮と道明寺)

 草もち

 雛いちご

 いちご餅

開店の時間までに間に合うように、次々と作り上げます。

作りながら、ふと考えました。

百貨店に出店している大きな和菓子屋と私共の違いを。

あそこにきれいに並んでいるお菓子は、

いつ・どこで・だれが作ったのだろうか?

たとえば、お節句の注文品を、

その日の注文は、その日に作ったお菓子と意気込んで、

深夜から作ってくれるのだろうか?

おそらく、この1点は、負けていまい。

そう思うと、なんだか嬉しくなって、作る手が踊りました。

深夜からお菓子が作れて、それが全て売りきれる。

幸せです。

一生懸命作ったお菓子が売れ残ることほど、悲しいことはありません。

私共も、召し上がった方の微笑を思い浮かべてお作りしております。

「こんなに美味しいさくら餅が食べられて、うちでお節句の注文をした人は幸せだな〜」

と、自分で思ったらお仕舞いですが、(笑い)

お客様に、微笑庵にお願いして良かったと思っていただけるように、

精一杯汗を流しております。

  『さくら餅』 桜葉2枚で香り高く。

 「ふくさ包み」という仕上げ方。ふっくらと焼き上げます

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